スポフェス公式サイト制作の裏側 ──限られた時間、仲間と駆け抜けた──
年に一度、全校学生が集まる日本電子専門学校の一大イベント「スポーツフェスティバル」が、2025年6月30日に東京ドームで開催されました。
今年度のキャッチフレーズは「Feeling Fun」。参加者全員に「心の底から楽しんでほしい」という思いが込められています。
Webデザイン科は、毎年継続して、学校のキャリアセンターからの依頼により1&2年生合同チームでスポーツフェスティバル公式サイトの制作を担当しています。
今年度は、昨年制作を参加した2年生2人と、入学して間もない1年生4人のチームで公式サイトに取り組みました。
今年のスポーツフェスティバルは例年より2ヶ月早い6月に開催となり、サイト制作期間は、わずか1ヶ月に短縮されました。さらに、1年生は入学したばかりで、しかも全員が留学生。限られた時間の中、言葉や文化の壁を越えて、どう協力し合い、ひとつのWebサイトを作り上げたのか?制作チーム6人の学生に話を聞きました。
【インタビューを受けた学生】
Webデザイン科2年 宮本 怜、矢代 敦大
Webデザイン科1年 高 翊晴、テッ ティハ チョー、李 嘉闽、ワン ビ チュイ

左から:李 嘉闽、ワン ビ チュイ、 高 翊晴、宮本 怜、矢代 敦大、テッ ティハ チョー
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責任を背負い挑戦し続けた、2年生の2人
Q.2年継続して参加した理由は?
A.「去年は一年生で、チームメンバーの役割を果たせなかった。それが悔しくて、2年に入ってからもう一度ちゃんと挑戦したいと思いました。」(矢代さん)
「去年は企画とライティングに関わりましたが、“自分の中にあるもの”を形にできるモックアップ表現を発揮したいと思いました。」(宮本さん)
Q.企画から実装までは約3週間。ワイヤーフレームには1週間、コーディングは1週間という期間で制作したと伺いました。制作期間については、いかがでしたか?
A.正直、めちゃくちゃきつかったです。作業時間も限られていたし、かなり詰め込みでした。」(矢代さん)
「モックアップ制作に時間がかかってしまい、コーディングの時間に余裕がなくなっちゃって……申し訳ないなって思っていました。」(宮本さん)
Q.制作過程において、大変だったことがありましたか?
A.「キービジュアルの表現は、スポーツフェスティバルの臨場感を伝えるために、とても悩みました。」(宮本さん)
「キービジュアルには、特殊な形の図形を再現するために、実装する際にも苦戦しました。(矢代さん)
Q.入学したばかりの1年生と一緒に制作をしましたが、いかがでしたか?
A.
「デザインやコーディングの経験が浅く、担当を割り振りするのは難しかったです。そのために、画像の選定を一緒に考えたり、簡単なfaviconを作ってもらったり、モックアップのアイデアを一緒に考えたりしました。“新鮮な目線”で見てくれるので、とても助けられました。」(宮本さん)
Q.活動を振り返って、特に得られたことや印象に残ったことがありましたか?
A.
「モックアップ制作に悩んでいたときに、卒業生の先輩やクラスメートに相談して、20〜30人からアドバイスをいただきました。たくさんの人の意見をしっかり聞けたことが、今回一番の収穫でした。」(宮本さん)
「実装を担当して、自分のCSSの基礎がまだまだ未熟であることに気づきました。反省点も多いですが、そのぶん得られたものは大きかったです。」(矢代さん)
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壁を乗り越え成長を遂げた、1年生の4人
Q.入学してすぐ、スポーツフェスティバル制作メンバーの募集のアナウンスがありましたが、どう思いました?
A.「ちょっと早すぎるかな…って正直思いました。」(全員)
Q.参加を決めた理由は何ですか?
A.「早く勉強したかったからです。」(李さん)
「技術力を高て、学校生活を充実させたいと思ったからです。」(高さん)
Q.どんな役割を担当しましたか?
「企画立案する際に、ユーザーの調査をするために、アンケートの集計を担当しました。」(李さん)
「コンテンツを一緒に考えたり、素材写真の選別を担当しました。」(ワンさん)(高さん)
Q.1年生は全員留学生ですが、日本人の先輩や先生とのチーム制作で大変だったことは何ですか?
A.
「チームでコミュニケーションをとる際の日本語が難しかったです。」(ワンさん)
「打ち合わせでは日本語を聞き取れないことが多かったです。特に先輩たちと先生が相談している時、話すスピードが早くて何を言っているのか分からないこともありました。でも、それが一番勉強になったと思います」(テッさん)
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”一緒に作った”という実感
インタビューを通して感じたのは、全員がそれぞれの立場から、自分の役割や悔しさ、そして成長について、しっかりと言葉にできていることでした。
この1か月間、チームで悩み、ぶつかり、支え合いながら乗り越えてきた経験が、Webサイトという大きな形になりました。
スポーツフェスティバルサイトが公開された後、各クラスで担任よりアナウンスがあり、多くの学生がこのサイトを使って情報を確認しながら活用していました。
「チームで一緒に作った」という実感こそが、学生たちにとっての大きな学びや成長だと思います。

【サイトURL】:https://event.jec.ac.jp/spofes/